お金、時々歯の話 デンタルオフィスしゅう

勤務歯科医師をしているしゅうです!歯科医療を中心とした医療、健康に関する話題、また経済、金融関係も詳しいので情報発信していけたらと思っております!

ここがポイント❗️歯医者で詰め物、被せ物を選ぶ際のポイント


こんにちは!みなさんいかがお過ごしですか❓❓

 とうとう東京オリンピック延期になってしまいましたね💧7月の段階で世界的に流行が収束しているとはとても思えないので妥当な判断かと思います。

 ただ、1年後にしても2年後にしても別の大会があったり、1年後にはまだ収束してない可能性もあるのでいつに延期するかのジャッジは難しいのではないかと思います。

 さて本日は虫歯治療をして被せ物、詰め物を選ぶ際(銀歯か白のセラミックか)の次の4つのポイントに関してお伝えできればと思います。

  1. 歯周病のなりにくさ
  2. 虫歯のなりにくさ
  3. 色、見栄え
  4. 長持ちするか(強度、耐久性)

 まずは1の歯周病のなりにくさですが、セラミックは非常に表面が滑沢ですので歯周病菌がつきにくく、取れやすいです。また、口臭も起こりにくいですね。反面、プラスチック(保険適応)は給水性があるため、歯周病菌がつきやすく、とれにくいです。

 

 次に2の虫歯のなりにくさに関して

  被せ物と歯の間に隙間ができると虫歯になりやすいです。

 セラミック等の自費診療ではシリコン印象といって、非常に精度の高い型取りをおこないますので保険治療で銀歯、プラスチックの被せ物を製作するよりも隙間を小さくできます。結果的に虫歯菌が隙間から侵入して虫歯になるリスクを低く抑えることが可能になります。

 

 3の色と見栄えに関して

 銀歯か白い歯かでは大きく印象がかわります。

 また白い歯でも、プラスチックのものか、セラミック製かで見栄えの良し悪しはもちろん、変色の問題もあります。

 プラスチックは色のバリエーションが少なく、透明感もないため、人工の歯がはいっていることが第三者からみてわかりやすいです。一方、セラミックは非常に細かい色の再現が可能で透明感もあり、第三者に人工の歯が入っていることが気付かれにくいです。

 

 4の長持ちするか(強度、耐久性)

  人の噛む力、成人男性の奥歯には約60キログラム、女性では45キログラムといわれています。

 食事では、力いっぱい噛まなくとも、それを毎日何百、何千と繰り返すため、歯には大きな負荷がかかっています。

 被せ物や詰め物は毎日この力をうけても耐えることができる強い素材なければなりません。 セラミックの中でもジルコニアという素材は非常に強度があり、奥歯におけるセラミック治療の主力となっています。

 

 結果的に、銀歯、プラスチックは保険が適応されるところのみがメリットで、素材自体の強度、美しさ、長期的予後においては圧倒的にセラミックにメリットがあります。

 費用的に安くすませようと思って保険の銀歯、プラスチックにすると、短期間で脱離したり、2次虫歯になったりして再治療を繰り返す可能性が高くなり、結果、歯を失い、ブリッジ、入れ歯をいれ、隣のはにまた負担がかかり..、という負のサイクルが早まることになります。長い人生における歯にかかるトータルのコストも高くつくことになります。

 大事なのは長期的な視野にたって、一本の歯はもちろんですがお口の中全体が人生において長期間健康でいられるような選択をすることだと思います。

 みなさんが長寿で、元気にいきいき過ごせるために有用な情報を常に提供できるよう考えておりますので次回もまた宜しくお願いします❗️

 

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