お金、時々歯の話 デンタルオフィスしゅう

勤務歯科医師をしているしゅうです!歯科医療を中心とした医療、健康に関する話題、また経済、金融関係も詳しいので情報発信していけたらと思っております!

歯を失った後の選択肢

 今日は❗️先月以来新型コロナウィルスが猛威を奮ってますが、僕の知り合いのクリニックでも予約患者のキャンセルが増えてるようです💧

 僕が勤務しているクリニックは患者が混み合っていて予約が取りにくい状況のせいか今のところキャンセルが増えている感じではないです👀

 ただ、歯科医院に関してもやはり患者、歯科医師、スタッフ間で感染のリスクが高い場所だと思いますので今後も万全の対策を講じていきたいと思っております👀

 今回も歯に関する情報を提供させて戴きます。 前回の復習で歯を失った時の修復方法としては  入れ歯  ブリッジ  インプラント の3つある事をお話しさせて戴きました。 今回、一つ一つの特徴を説明したいと思います。  

入れ歯    

  部分的な欠損に対しては部分入れ歯、歯が全部なくなってしまった時は総入れ歯となります。  

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総入れ歯

 入れ歯のメリットとしては

  • 治療が非侵襲的である。(歯を削ったり手術をする必要がない)
  • 他の方法と比較して治療期間が比較的短い
  • 着脱可能であるのでお掃除しやすい 

 一方デメリットは

  • 着脱が煩わしい
  • 大きい入れ歯になるほど違和感が強い
  • 噛む力が健康な歯と比較すると30パーセント程になる
  • 会話時に舌が入れ歯にあたり、しゃべりにくい。
  • 部分入れ歯の場合バネを自分の歯にかける必要があるのでかけた歯に負担がかかる
  • 保険の入れ歯の場合バネが金属なので前方の歯にバネをかける必要がある場合に見た目が悪い
  • 自分の歯が少なくなる程入れ歯の安定がなくなる

 次はブリッジ

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ブリッジ

 歯が欠損した部分の両サイドの歯を削ってワンピースで連結した差し歯を被せます。

 メリットは

  • 違和感が少ない
  • 比較的何でも噛める
  • セメントでしっかり固定するので付け外しの煩わしさがない
  • 保険治療で奥歯は銀歯になるが自費診療でセラミックを選択すると見た目も綺麗に仕上がる

  一方デメリットは

  • 健康な歯を削らなくてはいけない
  • 着脱できないので構造上、ダミーの歯周辺が磨き残しになりやすく虫歯、歯周病の原因になる
  • 支えとなる歯に負担がかかるのでブリッジの平均寿命は大体8年程度である

 そしてインプラント

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インプラント

 歯を失った部位に外科的な処置を行い、チタン製のネジを顎の骨の中に埋め込みます。その後、型取りをおこない、セラミック等でできた歯を接続します

 メリットは

  • ご自身の健康な歯に負担をかけない、削らなくて済む
  • 骨とインプラントがしっかり結合しているので何でも噛める
  • 見た目が自然である
  • メンテナンスをしっかり行うことにより90パーセント程度の確率で10年以上(うまくいけば一生といえる期間)もつ

 デメリットは

  • 保険診療が適応されず全て自費診療となる
  • 外科処置をおこなうので基礎疾患のある方はその種類、程度により適応とならないことがある。
  • 骨が全くない場合は難しい

 といったところです。

個人的には長年の臨床経験から条件が整えばインプラントが最良の選択肢であると考えております。

 その辺の根拠、新しい情報に関して、また次回以降も順次お伝えできればと思っております。

 ではみなさんお体に気をつけて❗️